apple banana orange

バッグひとつ、スニーカーを履いて。

南フランスのニース、エズ、そしてモナコに行ってきた。その1

ニースのコートダジュール空港は夜は閑散としていてとてもさみしいのだが、街からとても近いのが心強い。ビーチにいても、空港で飛行機がどんどん発着しているのが見える。車で10分から15分くらいといったところだ。西隣には CAP3000 という大きな商業施設があって、スターバックスやら、アップルストア、自動車屋などが入っている。ニース市内の良い場所にあるギャラリーラファイエットというデパートのグルメ館もこの CAP3000 の中にある。もともとは市内にあったらしいが、移転したっぽい。だからグルメ館に行きたい人はこっちに行ってください。観光客向けというより、地元の人向けのスーパーマーケットという感じ。見たことないブランドの食品などがたっぷりで面白い。モノプリ、という有名なスーパーのプライベートブランドも売っていた。モノプリとラファイエットは仲がいいのだろうか? 同じ傘下?僕はそこまでは知らない。CAP3000 は海に近くて、ビーチに出られる。人も少なく、とてもビューティフルで楽しめた。おすすめ。CAP3000 に行ったあとは東の街中心部に戻る人が多いと思うけど、バス停は、下りたバス停の隣にあるので気づきにくい。日本だと反対方面へ行くバス停は、反対車線にあるものだ。

ニースは2、3日もいれば地図がなくても主要な場所はすいすい歩けてしまう馴染みやすい街だった。ル・パレ・ド・ラ・メディテラネというホテルに泊まったのだが、そういう名前で呼ばれているようだが、要はハイアットリージェンシーである。そこここにソファがあって休めるし、コンシェルジュの人は親切。ロビーの奥、左側にネットができるパソコンがある。Macとウインドウズ1台ずつだったと思う。たぶん無料。ホテルにはカジノが併設されていて、フェラーリやポルシェなんかが停まっている。毎日停まっていたから、ひょっとしたらホテルが置いているのかもしれない。

部屋は普通のクラスに泊まったけど、とてもよかった。トイレとバスルームは別になっている。バスルームにはシャンプーとコンディショナー、ボディソープがあるが(固形石鹸もあった)、歯ブラシやカミソリはない。綿棒は5本くらいあったと思う。タオルは、フェイス、ハンド、バス、バスマットとふんだんに用意されている。使ったものは使った感を出して置いておかないと、替えてもらえない。バスタブは広くて足を伸ばせる。シャワーとお湯の出し方にはコツがあって、調整がちょっとだけ難しいから、そこはがんばろう。冷蔵庫はミニバーになっており、飲み物を取り出すとセンサーで取ったことがわかって課金されるので、むやみに出し入れしないほうがよさそう。一番下の段はフリースペースになっている。けっこう狭いけれど。電気のコネクタ形状変換プラグが1個用意されているので、これは無料で使える。変圧器はない。クローゼットはウォークインではないが、開けると電気がつくので便利。テレビはサムスン製の液晶で、ケーブルテレビが入っているらしく世界中のチャンネルが入る。エッチなチャンネルはなかった。ベッドはでっかくて快適、カーテンもセンスがいいし、ベランダも広くてテーブルとチェアがある。

朝食は3階の中庭のようなレストランで食べる。ブッフェスタイル。プールで泳いでいる人なんかもいる。おすすめはもちろん、海が見える南側の座席。全ての座席にジャムが3種類(いちご、ブルーベリー、あんず)とはちみつが小瓶で用意されているので、うれしい。コーヒーや紅茶はいるかい? と訊かれるので、お願いするとひとり1ポットがどーんと出てきてたっぷり飲める。うれしい。朝食のメニューは毎日同じ。フランスパン、クロワッサン、食パンなどのパン。グレープフルーツとオレンジジュース(かなりおいしい)シリアルやマフィン。ベーコン、ウインナー、マッシュルーム、スクランブルエッグ、果物、ポテトにヨーグルト。目玉焼きやオムレツは厨房の人にお願いすると作ってくれる。パンケーキ、クレープ、ワッフルも作りおきをあたためていちごなんかをのっけて出してくれる。のんびり食べるととても幸せ。食べ過ぎないようにしよう。

ホテルから出ると近くにハードロックカフェやたくさんの飲食店、マクドナルドなどがあるから飢えることはない。夜中は24時までルームサービスがとれるので、大丈夫。カートでどーんと運ばれてきて、パンやらポテトやらもついてくる。車は左ハンドルで右側通行。あんまり無理な横断をするとクラクションを鳴らされるが、全体として日本より穏やかな感じ。歩行者も大切にしてくれる。自転車は少ないかな。レンタルサイクルがほとんどだと思う。たまにセグウェイなんかも走っている。海岸は小さな石ころが敷いてあって、砂浜ではないが、波に合わせて石がころころときれいな音をたてているので必聴。若い人から年配の人まで、みんな楽しく海に入っている。岸壁にはトイレもあったりするが、50セントくらいのチップが必要。街のいろんなところのトイレがわりとチップが必要なので、ご飯を食べる時にその飲食店でトイレを済ませるのがお得。

街はマセナ広場を中心に行動することになると思う。地面からミストが出ていたり、たくさんの噴水が並んでいる。高いポールの上には像があるんだけど、なぜか正座していたりひざを抱えて座っているので、かなり気になる。それらの像は夜になると光る。

旧市街は裁判所とオペラ座がランドマークになって便利。花市、アンティーク市、食品マーケットが賑わっていて楽しい。ソッカという名物は、白ワインと食べるととってもおいしいようだ。買い逃してしまったので、代わりにソッカチップスを買ったが、これはとてもおいしかったので、ソッカ自体もおいしいに違いない。豆でつくったクレープのようなもの。旧市街の東側には展望台がある。街が見渡せるので良い。ホテルスイスの西側の壁に、展望台へのエレベーターがあって、無料。入り口から奥に入って行くとエレベーターが2台ある。展望台からも景色は見えるが、もっと上まで歩いていくと城跡があって、展望台より高い場所から街をみることができる。城跡はまだ発掘途中といった感じで、立ち入ることはできないが遺跡感はとても感じることができる。

街には自動販売機はほとんどない。コンビニもないので、飲み物を手に入れるのがけっこうめんどくさい。それに高い。小さなスーパーに入って水のボトルを買おうと手にとってふと振り返ったら、常温の棚に置かれた水は冷蔵庫の中の水の半額くらいで売っていた。冷やしていないからその分、安いのかもしれない。

トラム(路面電車)には乗れなかったけど、バスには乗った。前から乗って、真ん中から降りる。チケットは乗るときに運転手さんにお金を払ってカードをもらい、カード機に通す。バスの中には次のバス停表示の液晶画面がないので、観光客にとっては、次はどこにとまるのかとても分かりづらい。アナウンスもない。窓の外をずっと見て、とまったバス停にある看板を見て判断するしかない。「次、おります」のボタンもなぜかとても少ないので、キョロキョロ探して押さないとだめである。日本のバスが親切すぎるのだろうか。日本のバスにはボタンがめちゃくちゃいっぱいついてるのに。

そういえばニースエトワールやCAP3000にはスタバがあるが、スターバックスでは、名前を訊かれて、カップに名前を書いてくれる。日本人の名前は難しいらしく、聞き取り間違いされることが多い。ニースタンブラーは見かけなかった。売り切れなのか、そもそもそんなものはないのかもしれない。

街を歩いていると、走っている車はプジョールノーが多い。さすがフランス。日本車はヴィッツ(フランスではヤリス)が多い。それ以上にスズキのスウィフトが多い。フォルクスワーゲンメルセデスもじゃんじゃん走っている。スマートやトヨタiQも日本より多い。

つづく、、、。はず