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バッグひとつ、スニーカーを履いて。

短いデニムパンツのポケット

羽海野チカさんのコミックについてきたフリーペーパーをたまたま読んで、そうだよね、と思い出したんだけれど、女の子の短いデニムパンツで、ポケットの袋が垂れ下がっているものがある。

最初はよくわからなくて、これはいったい何だろう? と思っていたんだけれど、少し考えて、そうか、ポケット本体なんだとわかった。普通のデニムパンツだと丈が長いから見えることはないパーツだ。取り払って、見た目を優先することもできるはずなのに残してあるのは、どうしてもポケットを使いたいからではないような気がする。

そもそも女の子ってポケットにあまり物を入れないですよね? 見た目がボコボコしていたら、スマートじゃなくなってしまうから。使わないけど残してあるのは、はみ出た部分が全体のコーディネートの「意外なはずし」として機能して、かわいさを演出してくれるからなんじゃないだろうか。

最初から短いデニムとして製造するなら、外から見えない長さのポケットをつけることもできるだろう。それはきっと浅くて使いづらいから、数枚の小銭を入れるくらいしか使い道がないかもしれない。僕だったら、長いデニムをカットして履いてるんだよというプロセスをアピールして、そこに意味を込めて身につける。

それにしても、男は普段ショートパンツって履かないですよね。僕が小学生の頃はあったんだけれど、最近はすっかりハーフパンツになってしまったから。